仕事がきつい!
こちらでは、軽貨物の業界でウワサになりがちな、委託ドライバーの仕事がきついというウワサについて、その真偽を検証していきたいと思います。
委託ドライバーが「きつい!」と感じるポイント
委託ドライバーの仕事が「きつい!」と噂されている原因は何なのでしょうか?ここでは、軽貨物を扱う委託ドライバーとして働く人が「きつい」と感じているポイントやその理由を紹介します。
勤務中は常に時間に追われてしまう
軽貨物を扱う委託ドライバーの仕事では、1日に100個以上の荷物を配送します。委託ドライバーの仕事で生計を立てている人の多くは1日150個以上、更に稼いでいる人は200個以上と初心者ドライバーには想像を絶する量でしょう。
その大量の荷物を1日で捌ききらないといけないため、ドライバーは常に時間に追われることとなります。特に忙しいときには「時間が惜しくて昼休憩もろくにとれない…」ということもあるようです。
繁忙期は稼げるけど激務
お歳暮のシーズンなどは荷物の量が増えるため、委託ドライバーにとって繁忙期といえます。配送する荷物が多く収入がアップしやすい稼ぎ時ですが、その分激務になってしまいます。なかには「トイレ休憩さえ惜しい」というドライバーも。激務が続くと疲労がたまり、「委託ドライバーの仕事はきつい!」と感じてしまうようです。
土日祝も仕事のことがほとんど
軽貨物を扱う委託ドライバーは、土日祝日も仕事のことがほとんどです。平日は仕事などで荷物を受け取れない人は、土日祝日の受け取りを希望します。そのため土日祝日の配送需要が高く、あえて土日祝日を休業日にする委託ドライバーは少ないでしょう。
土日祝日に働く場合は平日に休みを取ることになりますが、周囲の人と生活リズムが合わないこともしばしば。平日休みは出かけ先の混雑を避けられるメリットがある一方、平日に学校・仕事で土日祝に休む家族や友人とは約束がしづらいデメリットもあります。
効率が悪いと稼げないのに疲れる
とくに委託ドライバー初心者のときは、なかなか効率よく配送できないことがあるようです。どんなルートで回ればいいのかわからず時間と走行距離ばかりを費やし、たいして配送できていないのに体はクタクタ…ということも。
今ではベテランとして稼いでいるドライバーでも、初心者の頃は仕事効率が悪く「一日150個も配るなんてムリ!」と思っていたという人もいます。慣れれば効率よく多くの荷物を捌けるようになるため、それほど心配はいらないでしょう。
再配達が増えるときつい
委託ドライバーの仕事は、配送先に届けた時点で配送個数としてカウントされます。不在で荷物を届けられないと配送個数としてカウントされず、報酬になりません。そのため再配達の軒数が重なると予定通りに仕事をこなせず、「思うように稼げなくてきつい!」と感じてしまうようです。
交通事情や天候によって仕事効率が下がる
委託ドライバーの仕事効率は、交通事情や天候に大きく左右されることがあります。たとえば、事故や工事などの渋滞や通行止め、雪や台風などの天候不良などがあれば配送スピードが大幅に落ちます。あらかじめ予測できるものであれば対策ができますが、急な足止めによって仕事の効率がガクンと下がることも。
仕事効率が下がると残業になったり配送個数を捌けなくなるため、疲労や収入ダウンにつながってしまいます。
経費や税金の管理が面倒
多くの委託ドライバーは個人事業主として働くため、経費や税金の管理を自分で行います。会社員の場合は会社が給与から健康保険や年金分を差し引いてくれますが、個人事業主は手にした報酬から自分で払わなければなりません。
ガソリン代や車検費用、自動車税や事務用品などの経費の計上作業もあるため、「ただ配送だけしていれば良い」とできないのがポイントです。これは委託ドライバーに限ったことではありませんが、会社員などからの転職の場合、個人事業主になったことで面倒な作業が増えたと感じてしまうでしょう。
「きつい」かどうかは会社によって異なることも
委託ドライバーの仕事を「きつい!」と感じるかどうかは、向き・不向きだけの問題ではありません。配送の仕事という共通点があるのみで、会社によって条件や内容は大きく変わってくるからです。特に「委託ドライバーの仕事はきつすぎる!」と辞めてしまう人の場合、実は会社選びを間違えていたということもあります。
勤務条件や契約内容は会社によって大きく異なる
委託ドライバーが契約できる運送会社は数多くあります。ただ、どの時間帯に勤務するのか、どのエリアでどんな荷物を扱うのか。配送単価や手数料、サポート体制など同じ「配送の仕事」でも勤務条件や契約内容は会社によって大きく異なります。
会社選びを間違えるといくら頑張ってもなかなか稼げないため、自分に合った会社を慎重に見極めることが大切です。
ブラックな会社なら辞めた方が良い
残念ながら、運送会社のなかにはいわゆる「ブラック企業」もあります。報酬の未払いというケースはもちろん、ドライバーがもらうべき報酬を不当にかすめ取るピンハネ会社にも気を付けなければいけません。配送単価を相場よりはるかに低く設定したり、多額の手数料を取ったり、機器使用料や実態のない保険料などの名目で不当に徴収したり…。
そんなブラックな会社では、いくら頑張っても報われることはありません。本来なら稼げるはずの金額も手にできず、最悪の場合体を壊しかねないでしょう。
「この会社はブラックなのではないか…?」と感じたときは客観的な視点で他社と比べ、怪しい場合は辞めてしまうのが良いかもしれません。運送業界の需要は高まっており、求人は必ずあります。もっと正当に稼げる会社で活躍していきましょう。
良い会社選びのポイント
委託ドライバーの仕事をただ「きつい!」で終わらせないために、会社選びは重要です。ここでは、運送会社選びのポイントを紹介します。どんな会社と契約するかによって働き方や稼ぎ方が大きく変わるので、ぜひ参考にしてみてください。
複数の会社を比較する
契約する運送会社を選ぶときは、必ず複数の会社を比較しましょう。気になる一社だけを見てしまうと客観的な視点がもてなくなります。最低でも3社以上は比較するようにして、自分の希望する条件に合った会社を選びましょう。
勤務条件や契約内容をしっかりチェック
気になる会社をいくつかピックアップしたら、その会社が提示している勤務条件や契約内容をしっかりチェックします。どんな働き方をしてどのくらいの報酬を得て、どのくらいの費用が引かれて手元にいくら残るのかをイメージできると良いでしょう。
また、求人情報には限られた情報しか載っていません。会社の公式HPのチェックはもちろん、説明会などがあれば積極的に参加することをおすすめします。
業績の良い会社を選ぶ
良い会社選びのポイントとして、業績の良い会社を選ぶのもおすすめです。業績の良い会社は運営に余裕があり、安定した報酬や余裕をもった配送が期待できます。反対に業績が悪化している会社では、利益獲得のために仕事を詰め込む可能性があるかもしれません。そうなると少ない報酬で激務をこなすことになりかねないため、検討している会社の業績は細かくチェックしておきましょう。
サポート体制の整っている会社を選ぶ
委託ドライバーが安心・快適に働くためには、サポート体制のある会社かどうかも重要なポイントです。サポート体制の充実している会社では研修制度もしっかり整えており、開業時も安心できるでしょう。
開業後もガソリン代や車両メンテナンスなどの費用サポートがある会社なら、委託ドライバーを安心して続けていけます。
2ch、5chでの書き込み
率直に申し上げてしまいますと、軽貨物の宅配を行う委託ドライバーという仕事は、一定レベルの体力が求められる仕事であることは確かです。80歳を超えるようなご高齢の方には適していないと言えるでしょう。
しかし、その一方で、5chの掲示板には、そのきつさをことさら強調しているような書き込みも多くみられます。例えば、以下のようなものがありました。
1:国道774号線
150個も配りたくないわ 過労死するわ 夜9時過ぎに持って行って怒られた事あるし ライン工みたいに同じ繰り返しで飽きるし 体潰れるわ
2:国道774号線
日給8000円程度なのに この仕事やって1カ月で身長178cm体重75キロから 65キロまで痩せた かなり過酷な仕事だぞ 日給8000円くらいでも疲れる 給料安くても楽だったらいいけど、運送と介護は安給料で滅茶苦茶に疲れる
3:国道774号線
軽貨物ドライバーがコンビニで飯買うのは暢気に店で食ってる時間がないからだぜ 持ち出し150個以上となると正直トイレに行く時間すら惜しい ヤマトの場合は180個超えるときつくなってくるな」
以上参照元:
ログ速/【軽トラ・バン】軽貨物業者スレ(https://www.logsoku.com/r/2ch.sc/traf/1557484531/)
まとめ
確かに、1日あたり150個の荷物を配送するということだけを見ると、つらい、きつい、と思ってしまうのは無理からぬところです。しかし、そもそも軽貨物ドライバーが担当する配送エリアというのは、会社によっても多少は違いますが、概ね限られたエリア内を集中的に担当する方式です。
また配送するものも、そこまで重量のあるものというわけではありません。手で持てるものが多く、多少重さがあるものでも、台車などを使えば、さほど苦になるものではありません。
100個、150個という数も、実際にはひとつの届け先に複数個という場合も多く、また配送業務に不慣れなうちはさておき、コツや要領などを掴んでいけば、普通にこなせるようになっていきます。ネット上で誇張されているほどには、きつい仕事ではないということを、知っておいてください。
想定月収は、配送単価をもとに、1日100個の荷物を運んだとして、20営業日働いた場合で試算しています。金額表記の税込・税別については、各社にお問合せください。