年齢制限について
こちらでは、委託ドライバーとして契約を交わす際に気になる、年齢制限について、紐解いて解説していきたいと思います。
委託ドライバーに定年退職はない
委託ドライバーとして働くにあたり、「何歳まで働けるのか?」と年齢面が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方向けに、委託ドライバーの年齢制限についてまとめてみました。
基本的には個人事業主となる仕事
委託ドライバーは、基本的には企業と契約を結んで仕事をする個人事業主です。一般企業の会社員における定年に該当するものはなく、元気で働けるのであればいつまでも仕事をしていくことができます。従って、委託ドライバーに年齢制限はありません。幅広い年齢層を応募している企業もあり、40~50代からでも始められる仕事です。
しかし、間違いなく体力仕事ではあるので、高齢になってくると体力面での不安も出てくるでしょう。体に関してはしっかりとケアをしつつ、年齢を重ねている人ならではの経験や心配り、気遣いなどで若い人に負けない仕事をしていけるよう努める必要はあります。
企業で働く人向けに高年齢者雇用安定法も定められている
企業に関する話となりますが、政府によって「高年齢者雇用安定法」という法律が定められています。これは少子高齢化が進む中、高齢者の雇用促進の一環として高齢者が働き続けられる環境整備を目的とした法律です。2013年には法改定が施行され、定年基準の見直しや企業に対する高齢者の継続雇用措置を導入するなど、何らかの対策をとっていくことが企業側に義務づけられました。
なお、65歳に定年を設定した企業の場合、希望者は原則として全員、65歳まで働き続けることができるようになっています。
そして、高齢者に対して勤務時間や勤務日を見直すという措置もとられるようになりました。こうした背景から、昨今では高齢者がより長く働き続けられるような環境が整えられてきている、と言えます。
【年代別】委託ドライバーの需要まとめ
40代・50代からの委託ドライバー業
率直に申し上げてしまいますと、委託ドライバーとして仕事をはじめるに際して、40代や50代であるならば、年齢を理由に不可とされることは、ほぼありません。それこそ運転免許証を持っていて、やる気があり、体力や健康の面での問題がなければ、学歴や職歴などに関係なく、委託ドライバーへの門戸は広く開かれています。
60歳以降の委託ドライバー業
また、一般的な会社員であれば、60歳ないし65歳で定年を迎えることになりますが、委託ドライバーは繰り返し述べています通り、個人事業主として運送会社と契約を交わしているという方式です。それこそ、一般的な定年を迎える年齢であっても、運送会社から契約の終了を通告されない限りは、仕事を続けることができるのです。
さすがに年齢を重ねて体力や健康的な問題が出てきたといった場合には、運送会社から契約の終了を打診される場合も出てくるでしょうが、そうしたことがない限りは、年齢を理由に、委託ドライバーへの道が閉ざされるということはないのです。この点はぜひ、踏まえておいてください。
【コラム】運送業界の人手不足
そもそものお話として、運送業界というのは全体的に、慢性的な人手不足に悩まされているのが現状です。その理由は、テレビやネットニュースなどでも取り上げられている通り、通販の隆盛です。Amazonや楽天といったネット通販はもとより、いわゆるテレビショッピングなども、ひと昔前に比べ、その数は格段に増えているのはご存知の通りです。つい最近では、業界大手のヤマト運輸が、人手不足を理由にAmazonとの契約関係を縮小せざるをえなかったというニュースもあった位でしたね。
まとめ
以上の通り、運送業界の人手不足はかなりな状況となっており、年齢制限を設けてはいられないというのが現状なのです。繰り返しになりますが、体力や健康などの面に問題がない限りは、年齢に関係なく委託ドライバーの門戸は開かれています。
長く働き続けるために
高齢者が長く働くための制度は、国が整えてきています。ただし、それは必要とされるだけの仕事をこなせる能力がある場合のこと。仕事の能率がよくなければ当然収入も減りますし、ミスなどが多ければ契約の打ち切りなども考えられます。プロとして仕事をしている以上、一定のクオリティーの仕事を提供するのはある意味で当たり前でしょう。そのことを肝に銘じて、経験を生かした仕事を見せていく必要があります。
もちろん、高齢になって初めて委託ドライバーとしての道を選ぶという方もいるかもしれません。その時はこれまでの経験を生かすことで、委託ドライバーとして的確な仕事を行い、依頼主や契約元の企業からの評価をしっかりと勝ち取れるよう努めましょう。
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