委託ドライバーの想定収入を比較調査

主な積極採用企業各社の想定収入を調査しました！運んだ荷物あたりの単価である「配送単価」と、気になる「休みの目安」を電話でヒアリング*。月収例**を算出しました。ぜひ参考にしてください（金額表記の税込・税別については、各社にお問合せください）。

*2019年8月時点の調査結果です。
**配送単価をもとに1日100個の荷物を運んだとして、20営業日働いた場合で試算しています。

委託ドライバー積極採用企業の収入シミュレーションまとめ

ひと口に委託ドライバーを募集している運送会社と言っても、業者によって、単価や想定月収、取得可能な休日などには、違いがあることがお分かりになるでしょう。単に、会社としての地名度があるといった理由だけで選ぶのではなく、こうした条件もしっかり考えて契約先を選ぶことが大切です。

委託ドライバーを募集する運送会社の中には、これらの条件を公表しておらず、面接に進まないと教えてもらえないというケースもあります。もちろん、知らされてみなければどうかは分かりませんが、そうした会社もあるということも、注意しておいてください。

委託ドライバーの収入はどのくらい？

委託ドライバーの収入は、働き方や報酬体系、また経費がどのくらいかかるかによっても異なります。ここでは最初の目標となる「1日の配送個数100個」と、平均的な配送単価である「配送単価150円」を目安として計算してみましょう。

• 一日の売上（日商）は配送単価150円×配送個数100個=15,000円（日商）
• 月に20日稼働したとして月商は日商15,000円×20日=300,000円（月商）
• つまり年商は月商30万円×12ヵ月=360万円（年商）

ということになります。

ちょっと確認！年商と年収の違い

知っておきたいのが、「年商」と「年収」の違いです。年商とは、単純に1年間の売上高のことをさします。委託ドライバーであれば「配送単価×1日の配送個数×稼働日数」など、経費などが差引されていない金額です。そして年収は「年商から経費を引いたもの」であり、「年商-経費=年収」と考えます。

注意したいのが、求人情報などで「年商」や「月商」を掲示しているにもかかわらず、記載されている金額すべてが収入として手にできると考えてしまうことです。「年商」や「月商」の金額で「これならなんとか生活できる！」と捉えてしまうと、実際に経費を引いた額では立ちいかなくなってしまいます。

掲示されているのが「年商」や「月商」の場合、手元に残るのはそこから経費や税金を引いた額だと認識するようにしましょう。

委託ドライバーの経費はどのくらい？

個人事業主である委託ドライバーは、契約している運送会社への手数料などのほか、ガソリン代や車のメンテナンス代に加えて車の保険代や駐車場代など、さまざまな経費を支払わなければいけません。これらは年商から差し引いて支払うため、手元に残る額は年商の額よりも少なくなります。

委託ドライバーの経費はさまざまな要素で異なるものの、おおむね「年間で60万円前後」はかかると考えておくと良いでしょう。

委託ドライバーの収入例

では、委託ドライバーの年商例360万円から経費を差し引いた額を計算してみましょう。

まず年間でかかる経費の目安が年間60万円だとして

• 年商360万円-経費60万円=年収300万円

となるため、この場合の年収は300万円です。

その年収から健康保険や国民年金、税金などを支払います。そのためより現実的な金額を想定したい場合、「年商-経費=年収」というよりは「年商-（経費+保険料など）=手取り額」と考えるのが良いでしょう。月商30万円で経費と保険料を合計した金額を月10万円程度とみた場合、毎月手元に残る手取り収入は20万円程度といったところです。

配送単価やこなせる配送個数次第でガンガン稼ぐことも可能

上記で計算した収入例を見て、「あんまり稼げないな…」と思った方もいるかもしれません。ですが上記の収入例は「配送単価150円」「1日の配送個数100個」でのシミュレーションです。配送単価150円以上の運送会社はありますし、慣れれば1日の配送個数150個～もクリアできるはずでしょう。

配送単価や配送個数をアップさせれば、更に稼ぐことが可能です。

報酬体系もチェック

委託ドライバーの報酬体系には契約する運送会社によってさまざまなものがあります。単純に「配送単価×配送個数」で報酬を得られる会社もあれば、「週△日勤務・1日あたり〇個配送で月に●●万円」といった形をとる会社も。

どちらが稼げるとは一概にはいえませんが、後者の「週△日勤務・1日あたり〇個配送で月に●●万円」という報酬体系では、しっかり休みを確保しながらもある程度安定した報酬を得られるという魅力があるでしょう。

各企業の収入や内容の目安はどのくらい？

運送会社によって報酬体系などはさまざまですが、どのくらいの稼ぎが期待できるのでしょうか？ここでは、各企業が掲示している収入想定額やその内容について紹介します。

※各企業の公式HPや求人情報サイトなどを参照しており、2020年9月に確認できた情報をもとに紹介しています。

桃太郎便（クイックエース）

桃太郎便は首都圏を中心に、EC通販商品の配送を行っています。東京・埼玉南部エリアの場合、荷物量とは関係なく1日21,500円の日商を保証しているのが特徴です。

月20日働いた場合は、43万円の月商を得られます。また完全週休2日制のため、しっかり休みながらも安定した収入を確保することが可能です。そのうえ桃太郎便では「メンテナンスパック」を用意しており、軽貨物自動車整備にかかる費用を格安で受けられる魅力もあります。

参照元：桃太郎便（クイックエース）公式HP（https://www.quick-ace.jp/）

はこび屋本店

完全歩合制の報酬体系をとっているはこび屋本店。はこび屋本店が受託する金額の90％が報酬として支払われます。開業後は慣れてきた3カ月目以降から40万円以上の月収も実現可能です。開業資金やロイヤリティが必要なく、月々の会費は貨物保険の共済金3,000円のみ。配送個数は1日100～200個と、頑張った分だけ稼げるのが魅力的です。

参照元：はこび屋本店公式HP（https://hakobiya.co.jp/recruit.html）

グローバルサービス

東京都を中心に配送を行っているグローバルサービス。自分の働きたいスタイルに合わせて、休みを自由にとれるのが魅力的です。

公式HPに掲載されている軽貨物ドライバーの仕事では、「日給15,000円～20,000円」「日給13,500円～16,000円」の給与表示がされています。たとえば月20日働いた場合は、27万円～の月商を得ることができるでしょう。なお、加盟金や手数料についての記載は見つかりませんでした。

参照元：グローバルサービス公式HP（https://global-kyujin.com/）

タウンサービス

完全出来高制のため頑張った分だけ稼げるのが魅力のタウンサービス。月々の支払では会費15,232円（税別）が必要ですが、ロイヤリティ・仕事斡旋料・仲介手数料は0円です。求人情報サイト「アントレ」では月収例として「DVDの配送/土日祝休み/月352,000円（日額16,000円）」と記載されており、土日祝日の休みを確保しながらも比較的しっかり稼げるようです。

参照元：タウンサービス公式HP（https://townservice.net/corporate/）
アントレ（https://entrenet.jp/dplan/0001813/）

佐川急便

佐川急便では、最短週1日・4時間からの宅配サポーターや最短週1日・1時間からの宅配メイトを募集しています。報酬体系は完全出来高制であり、地域によって異なるものの配送単価は宅配サポーター130円～、宅配メイトは100円～です。

公式HPに掲載されている月収例では「配送単価130円・1日80～90個配送で、月収270,400円～304,200円」とあります。手数料等の詳細な記載はないものの、加盟金や保証金は0円です。

また、新人保証を用意しており、開業後3ヵ月間は1日あたりの給与を保証してもらえます。

参照元：佐川急便公式HP（https://www.sagawa-itaku.com/）

赤帽

完全出来高制の報酬体系をとっている赤帽は、走った分だけ収入アップが見込め、月商50万円も可能としています。求人情報サイト「アントレ」に掲載されている収入例では、「首都圏にて開業後1年に月商40～50万円を達成（月25日勤務）」とありました。詳しい情報は説明会にて聞けるそうなので、気になる方は説明会に参加してみるのも良いでしょう。

参照元：アントレ（https://entrenet.jp/dplan/0002039/）

セルート

バイク便やカーゴ便の委託ドライバーを募集しているセルート。完全出来高制の報酬体系をとっており、スポット配送を担当するカーゴ便ドライバーの収入例では「1件4,000円を1日に6件×27日稼働で月収648,000円（東京）」と公式HPにて紹介されています。

運ぶ荷物は印刷物やPCパーツ、医療機器やお弁当など幅広い軽貨物が対象です。なお、開業後1ヵ月間は1日1万円の最低保証があり、慣れない時期でも収入の心配がありません。

参照元：セルート公式HP（http://saiyo.delivalue.com/csaiyo/mig9/pc_job/show/001-02）

ロジネットアドバンス

軽貨物配送ドライバーを募集しているロジネットアドバンス。公式HPではさまざまな地域の募集要項が掲載されていますが、たとえば東京都新宿区の収入例では「完全出来高制・週休2日制で月収50～60万円可能」とあります。

報酬は週払いにも対応しているため、できるだけ早く現金を手にしたい場合も安心です。なお、差引額についての記載はないものの、加盟金は不要なようです。

参照元：ロジネットアドバンス公式HP（https://www.loginet-advance.com/recruit/）

吉祥寺総合物流

東京首都圏・三多摩・武蔵野・関東地区を中心に軽貨物配送を行っている吉祥寺総合物流。たとえば郵便局の宅配業務を行う武蔵野市エリアのドライバー収入例では、「月5～6日休みのシフト制で月収35万～50万」と公式HPに記載されています。

業務委託であるものの昇給制度もあり、収入アップも実現可能。なお、加盟金や解約料は0円です。

参照元：吉祥寺総合物流公式HP（http://kissyou-exp.jp/requirements/detail262_20200915/）

物流時代／株式会社貴順

首都圏を中心に配送事業を行っている物流時代（株式会社貴順）。完全出来高制で売上高の85～92.5％を報酬として受け取れます。物流時代では大手配送センターのある地域に支店があり、運ぶ荷物も豊富に用意できるのが強み。そのため「稼ぎたいのに仕事がない」ということがなく、開業の翌月から月収50万円も夢ではないそうです。

また、入社時の支度金制度やガソリンカードの貸し出しなど、ドライバーの金銭的負担を軽減する取り組みもあります。

参照元：物流時代（株式会社貴順）公式HP（http://www.butsuryu.asia/driverlp/#require）

軽急便

上場している法人有力企業を中心とした、顧客への配送サービスを行っている軽急便。荷主からの受注後、配車センターからドライバーへ仕事要請が来る仕組みのため、出社する必要がありません。

公式HPでは仕事の単価等の記載はないものの、完全出来高制で開業年数に応じて14～21％の手数料が引かれるとあります。また、開業後2カ月間の売上保証制度を設けており、慣れない期間も収入が確保されるので安心できるでしょう。

参照元：軽急便公式HP（https://www.kqbin.jp/franchise/）

ハウンドジャパン

神奈川県や東京都、埼玉県、千葉県などで軽貨物ドライバーを募集しています。荷物は片手でも持てるような超軽量のものからお米程度の重さまでのため、力に自信のない方でも運べるのがメリットです。

気になる報酬は、日給月給制で1日15,000円～25,000円で、たとえば月に20日働くと月収30万円～50万円を得られます。もっと稼ぎたい！というドライバーには1回○○円といったスポット便も紹介してくれるため、月収50万円以上も目指せるのが魅力です。なお、手数料などの差引される額についての記載は見つかりませんでした。

参照元：ハウンドジャパン公式HP（http://hound-japan.com/recruit/requirements/）

日軽

積み込み先は足立区や北区、江東区、川口市などで、軽貨物の配送事業を行っている日軽。完全出来高制の報酬体系をとっており、たとえば宅配便の例では「1日110個×配送単価145円=日収15,590円」、月20日働いた場合は月収311,800円となっています。

宅配便のほかにも企業便やスポット便、ネットスーパー配送などがあり、働く時間や配達地域を選べるでしょう。また、日軽では社員登用制度も設けているため、「いずれは社員として働きたい！」という方にもおすすめです。

参照元：日軽公式HP（https://www.nikkei-2003.com/companyoutline/recruit/）

ヤマト運輸

ヤマト運輸は、業務委託でのドライバー募集や正社員のセールスドライバーを募集しています。委託ドライバーは完全出来高制の報酬体系であり、自分自身の車両を利用して配達を行うのがポイントです。

配送単価や手数料などについては明記されていませんでしたので、気になる方は問い合わせてみると良いでしょう。なお、正社員セールスドライバーの場合は東京エリアで「週5日以上勤務・月給203,000～210,200円+歩合給+手当」との記載がありました。

参照元：ヤマト運輸公式HP（https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/recruit/）

翔和サービス

神奈川県一円で運送事業を行っている翔和サービス。軽貨物事業にも力を入れており、軽貨物ドライバーを募集しています。ただ、公式HPでは報酬体系などの詳細が掲載されておらず、web上でも求人情報が見つかりませんでした。そのため、報酬体系や勤務内容などを知りたい場合は翔和サービスに直接問い合わせるのがおすすめです。

参照元：翔和サービス公式HP（http://www.shouwa-ex.jp/works/）

スーパーカーゴ

スポット便・スポットチャーター便の配送業務を行っているスーパーカーゴ。公式HPでは平均報酬月額例としてクール車666,464円・常温車534,908円（税込・令和元年8月時点の専業・フル稼働者の平均）と掲載されています。ただし、一定期間に一定量の仕事を斡旋するという保証ではないため、その点は問い合わせてみるのが良いでしょう。

どれだけコンスタントに仕事を斡旋してもらえるかが、稼げるかどうかのポイントとなるかもしれません。差引額としては商標登録料5,000円、無線機使用料が14,000～15,000円/1台の合計19,000～20,000円が毎月報酬から差し引かれるようです。報酬の算定方法は、原則1回の運送業務ごとに積算されます。報酬の目安はクールか常温か、また配送地域によっても異なるのが特徴です。

参照元：スーパーカーゴ公式HP（https://www.supercargo-fbs.com/feature/index.php）

ドライブワークス

チャーター便や個人宅配、企業配達などの配送業務を行っているドライブワークス。社員ドライバーと委託ドライバーの募集を行っていますが、公式HPにおいて委託ドライバーの報酬体系や休日休暇は「稼働する業務によって異なる」と記載されています。そのため詳細を知りたい方は、ドライブワークスに直接問い合わせると良いでしょう。

参照元：ドライブワークス公式HP（http://driveworks.jp/application/）

ロジクエスト

ロジクエストの軽貨物ドライバーでは、企業専属のルート配送をメインとして取り扱っています。運ぶのは建築資材や食品、医薬品など。原則土日祝を休日として実働9時間程度の業務を行いますが、就業時間や休日は希望によって変更可能です。

報酬については完全出来高制であり、稼働先や稼働日数によって異なるものの「月25～45万円」程度が目安となります。週払いに対応できるほか、日額保証制度も設けているようです。

参照元：ロジクエスト公式HP（https://logiquest.co.jp/cargo/features.html）

MIRAIS（旧：FOX）

レンタルマット配送や医療機器のスポット専属便、冷蔵食品配送などの企業配送のほか、大手ネット通販の個人宅配なども行っているMIRAIS。ドライバーの希望する働き方についてしっかり話し合ったうえで、業務委託する現場を決定しています。そのため、公式HPにおいて詳細な報酬例は掲示されていないものの、週6勤務で月収50万円も実現可能としているようです。

事務手数料やロイヤリティは0円となっています。

参照元：MIRAIS公式HP（http://mirais-inc.co.jp/lp/）

阿部マルエクスプレス

神奈川県横浜市と大阪エリアを中心に配送業務等を行っている阿部マルエクスプレス。宅配便ドライバーや企業ルート配送ドライバー、食品配送ドライバーとして働ける業務委託ドライバーを募集しており、月収見込みは20～50万円としています。24時間好きな時間から働き方を選べるため、「空いた時間にちょっとだけ稼ぎたい」という人におすすめです。

参照元：阿部マルエクスプレス公式HP（https://abemaruexpress.co.jp/recruit）

ハコブヨ.com

宅配便やチャーター便、企業配やルート配送などさまざまな配送業務を行っているハコブヨ.com。関東各地に支店をもっており、好きな勤務地で働けます。月会費や管理費が不要で、手数料は案件によって5～30％で設定されているのがポイントです。その他には毎月共済金7,000円が引かれます。

公式HPでは「月50万円の売上高で手数料15％なら（消費税も加味）460,500円の月収が手に入る」との収入例が掲載されているので、気になる方は確認してみるのも良いでしょう。

参照元：ハコブヨ.com公式HP（https://www.hakobuyo.com/recruit.html）

なでしこTOKYO

女性ドライバーが中心となって活躍しているなでしこTOKYO。都内を主な配送エリアとして、お花の配送や企業配・ブライダル用品の配送・ネットスーパー配送などさまざまな配送業務を行っています。報酬は稼働日や仕事内容によって異なるものの、たとえば千代田区・港区を配送エリアとした企業配送では「月～土稼働・月商45～52万円（日当18,000～20,000円）」と公式HPで紹介されています。

そのほかにも平日だけ働く内容や出来高制の宅配など、希望の働き方を選べるのがメリットです。手数料などの詳細は記載されていないため、詳しく知りたい方は直接問い合わせることをおすすめします。

参照元：なでしこTOKYO公式HP（https://nadeshiko-tokyo.com/service/#company）

株式会社ai＆ai

Amazonの宅配業務など軽貨物配送を行っている株式会社ai＆ai。株式会社ai＆aiが属するヒップスタイルフォールディングス株式会社の採用情報によると、「Amazon宅配業務・週5日レギュラーで月に22日間勤務した場合」に「日給17,500円×22日=月収385,000円」を得られます。

なお、ロイヤリティやその他控除がないため、無駄なく稼げるのが嬉しいポイントです。

参照元：ヒップスタイルフォールディングス株式会社の採用情報（https://hr-hacker.com/hipstyle/job-offers/show/130311）